皆さんは、普段たくさんの選択肢の中から何かを選ぶ意思決定をした経験があるでしょうか?
人事の方なんかはよくありがちな事だと思います…。
そんな時に使えるのが、AHPという手法です。
より良い選択肢を定量的に考える事で選ぶ事ができるという方法です。
かなり優秀なビジネスフレームワークなので、最後まで読み身につけてください!
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AHPとは
ビッツバーグ大学教授のトマスさんによって開発された、意思決定のための計算方法です。
他のものと比較する際に、選ぶ要件の重要度を全て数値化することによって、どれが最も最善の選択肢なのかを図っていく計算方法です。
要は選択肢の中で点数を決めていきどれが一番良いのかを選ぶのです!
AHPの計算方法
とは言ってもなんだかよく分からないですよね…。
それでは簡単に例をあげてやってみましょう!
上記は新卒を選ぶ際にAHPを使った場合です。
画像内に書いてある”重要度”というのはあらかじめ自分で決めておく事が大切です。
その優先度を決めておき、面接に来てくれた人のポイントを定量化する事で、決断を瞬時にする事ができるというわけなのですよ!
AHPをやる手順
手順は下記の通りです。
簡単な流れ
- 目標を決める
- 最終的な選択肢を明確にする
- 決める人たちの重要度を決める
- 評価基準を決める
- 評価基準それぞれの重要度を決める
- 評価して計算する
手順①目標を決める
まずは何のためにこれからAHPをするのか?というのを決めます。
先ほどで言うならば、”新卒を決める”なんかですね。
そもそもの目的が分からなければ、やる意味がありませんからね!
しっかりと目標を明確化しておきましょう。
手順②最終的な選択肢を明確にする
最終的にどのような選択肢があるのかを洗い出すことも大切です。
先ほどの例でいう、新卒の応募者たちです。
どんな人・物・選択肢の中から選ぶのか?と言うのもあらかじめ明確化しておくことも大事です。
手順③決める人たちの重要度を決める
こちらは先ほどの例では出てきませんでしたね…
これは選ぶ人たちの(評価を下す人たち)の重要度を決めておく必要があると言うことです。
例えば、新卒を決める面接にて判断を下す人の中に「社長」と「部長」がいたらどちらが重要度が高いと決めますか?
多くの人が「社長」と言うと思います。(もちろん選ぶ能力がものすごいある部長だったら「部長」になる可能性もありますね)
このように決める人たちの重要度も、なるべく数値化しておくことで意思決定がしやすくなります。
ここで数値化する際は、1を分割してやる事をオススメします。
どういうことかというと、、、
- 社長:0.8
- 部長:0.2
などという事です。
理由としては最後に決定する際に、掛け合わせることによってより分かりやすくする事ができるからです。
手順④評価基準を決める
いよいよ評価基準を決めていきます。
先ほどの例でいう、”年齢”やら”経歴”やらの部分ですね!
こちらもしっかりとどんな評価基準を出すかが大事です。
この後にそれぞれの重要度を決めることになるので、普段はあまり入れないような評価基準も入れてしまうこともアリです。
手順⑤評価基準それぞれの重要度を決める
手順④で出した評価基準にそれぞれ重要度を設定していきます。
こちらも先ほどのように1を全体として数値化してみるといいですね。
例としては…
- 年齢:0.1
- 経歴:0.9
というような感じです。
*もちろんもっと項目は出してくださいね!
手順⑥評価して計算する
ここまでする事ができたら、最初に選んだ選択肢1つ1つに、選ぶ人たち1人1人評価基準の要素をつけてあげていきましょう!
すべて終わればあとは計算するだけです。
分かりやすく表すと
・選択肢2つ目・・・
・
・
・
このようなイメージです。
*場合によっては掛け算の方がいい場合もあります。
そして一番ポイントが高い人が目標に対して一番適している選択肢になる!という事です。
これが基本的なAHPの手法ですが、もちろん工夫したりする事もできます。
もしいい方法を見つけたら教えていただきたいものです。。。
まとめ
今回ご紹介させていただいた、AHPという方法は計算する事でしっかりと数字として出るので非常に便利な意思決定方法です。
とはいえ、もちろん100%ベストな選択肢を選ぶ事ができるとは限りません。
このAHPは、準備の段階が最も大切なので、そこをしっかりとできるようにする事でより良い選択ができるようになると思います。
ぜひ利用してみてください!
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