計画書を作ったんだけど、プロジェクトが上手くいかない…どうすればいいだろうか。なんて思った事はありませんか?
実際に計画書を作ってもプロジェクトが完全に上手く行く場合は稀です。
そこで使えるスキル(フレームワーク)がスコープマネジメントです。
記事の内容
- スコープマネジメントとは
- スコープマネジメントをする上で大切な事
最後まで読む事で、スコープマネジメントを使って計画書を作成する事ができるようになるので、ぜひ最後まで参考にしてみてください!
[toc]
スコープマネジメントとは
スコープマネジメントについて一番最初に不思議に思うのは、スコープとはなんだろう?という事だと思います。
このスコープというのは、現在やっているプロジェクトを大きな範囲でみた場合のことを言います。
つまり、スコープマネジメントというのは
プロジェクトを大きな範囲でみた時に、それを上手く管理する技術
の事を言います。
どんな時に使えるのか
プロジェクトマネージャー(PM)などがお客さんと受託側の話し合いの際の、お客さんの要件をしっかりと洗い流すために利用したりします。
プロジェクトが失敗する大きな原因の1つが、顧客の要件内容の漏れだったりボンヤリしすぎて受託側が理解しきれていない場合などがあります
そのため顧客側がどんな要件をしているのか?というのを明確に理解するためにスコープマネジメントをしたりするのです!
顧客側の要求事項を明確に言語化できるようにして(スコープ)、上手く管理できるように(マネジメント)必要なものとなってきます
スコープマネジメントをする方法
スコープマネジメントが大切なのは理解できたかなと思いますが、実際にスコープマネジメントをどうやって使用するかが分からない方も多いかもしれません。
スコープマネジメントを利用する場面やその方法を簡単に解説していきます
スコープマネジメント
- プロジェクトを最新状態へ
- プロジェクトの洗い出しへ
- プロジェクトの可視化へ
- プロジェクトでスコープ意識へ
順番に解説していきます
1.プロジェクトを最新状態へ
まずは、常にプロジェクトを最新の状態へ持っていくというお話です。
先ほどお伝えしたように、顧客の要求というのが曖昧な部分が必ず出てきますね。
そうなると、何度も何度も顧客の要求に応えられるようにコミュニケーションをとると思います。
つまりプロジェクトは常に変化を遂げる事になります。
そうなってくると、常にスコープ(プロジェクトを広範囲で明確化したもの)は最新状態へ帰る必要がありますね?
つまりこのスコープマネジメントというのは、プロジェクトを明確し、常にそれを最新状態へする必要があるのです
2.プロジェクトの洗い出しへ
スコープマネジメントをする上で、プロジェクトを極限まで洗い流す必要性があります。
どういう事かというと、顧客から要求される要件を細かく漏れがないように洗い流しをしていくという事です。
今からやるプロジェクトをあらい出さずに、プロジェクトを始動してしまった場合、後々予想外の問題が起きる可能性が起きてしまいます。
最初からプロジェクトの洗い出しをする事によって、プロジェクトを広範囲(スコープ)で見る事ができます。
プロジェクトには要素成果物と呼ばれる、1つのタスクが終わる毎にソースコードなどを成果物として残していく傾向があります。
その要素成果物から洗い流しを行う事も良い方法といえるでしょう。
そうする事でプロジェクト作業を効率的にも正確でも進める事ができるというわけですね
3.プロジェクトの可視化へ
プロジェクトの洗い出しをする事により、スコープでプロジェクトを見る事が可能になっていくと思います。
そのプロジェクトを広範囲で観れるスコープを、いつでも可視化できるように計画書などに残す事が大切になってきます。
スコープを可視化できるようにするメリットはたくさんあります。
- プロジェクトをやるメンバーに共通認識が生まれる
- 顧客の要件を細かく知る事ができる
- 漏れをあぶり出す事が可能
などなど可視化する事により色々な事ができるようになる…というかもはや必須になってきますね
プロジェクトを可視化する事によって、後々プロジェクトが一通り終わった後にプロジェクトを始めるに至ったプロセスを知る事が出来たりもします!
4.プロジェクトでスコープ意識へ
そして今まで出てきたスコープ(プロジェクトを全範囲で見たもの)をプロジェクト開始から終わりまで常に意識する事がとても大切です
それはスコープはプロジェクト内の全てのものと連動する事になるからです
色々な本や記事で書かれていますが、スコープというのはプロジェクト内のWhatに繋がる事が多いです。
例えばスコープマネジメントはステークホルダーと結びつける事により、ステークホルダーによってスコープマネジメントの可視化をする事も可能です。
プロジェクトは常に5W1Hがあり、動いているのですがその中のWhatにあたる部分をスコープマネジメントを通して導き出しているのです。
というのをプロジェクトを広範囲で常に可視化できる状態にしておく事によって明確化されます。
だからこそ、プロジェクトの開始から終わりまでスコープ意識を持つ事がとても大切なんです!
スコープマネジメントでプロジェクトをより柔軟に
今回読んでいただいたように、スコープマネジメントというのはプロジェクト管理をする上で欠かせない存在です。
常にプロジェクトの状態を広範囲で可視化する事によって、顧客の要求事項に対する問題を炙り出す事が出来たり、プロジェクト内で共通認識が生まれたりと色々なメリットがあります。
常に計画書をスコープマネジメントを通してアップデートしていく事で、プロジェクトを柔軟にする事が可能だと思います!
ぜひ、プロジェクトを動かす際はこの事に意識して動いてみてください!